最近注目を集めている、新しい「会議」があることをご存知でしょうか?
「何か新しいアイディアはないか?」と上司に言われて困っているビジネスパーソンに朗報です。常にクリエイティブを追い求めている大手企業でも取り入れ始めている新しい会議の形、それがアルコールブレストです。
聞いたら絶対試してみたくなるアルコールブレスト、今回はそのメリットと注意点に迫ります。
ブレインストーミングとは参加メンバー全員でとにかく意見やアイディアを出して、そこから新しいアイディアを見つけていくための手法の1つです。
ブレストの基本的なルールは、①参加メンバー全員が自由に発言すること、②他人の意見を尊重し、批判はしないこと、③他人の意見やアイディアから連想・結合して次へつなげること。
結論を出すことを重視せず、とにかくアイディアを出していくことを最優先するので、通常のミーティングとは少し異なりますよね。
そこにアルコールが入るのがアルコールブレスト、いったいどんなメリットがあるのでしょうか?次からアルコールブレストについて徹底的に調査していきましょう。
アルコールブレスト、略してAB会議とはその名の通りアルコールが入った状態で行うブレストのことです。仕事なのに飲んじゃうの!?と突っ込みたくなるところですが、アルコールを飲むことで創造力が増すうえに、コミュニケーションがとりやすくなるということで、ビジネスツールとしての可能性を秘めていると今注目を浴びています。
アルコールを飲んでいるときに出た意見って、素面の時だったら有り得ない!と思うようなことありませんか?
ほろ酔い状態が創造力を豊かにしてくれた証拠です。
いつもは無意識のうちに「そんなの無理」「間違っている」「同意してもらえない」と思いこんで、閉まっていたアイディアのフタをアルコールが開けてくれるのです。
お酒を飲んでいる時って、緊張がほぐれて少し砕けた会話になりますよね。つい本音が出てしまったなんて経験、みなさんもあるのではないでしょうか。
特に若い人にとっては意見を出しやすい環境になります。
コミュニケーションをとりやすい雰囲気になる上に、「自分の意見は間違ってないかもしれない。言ってみようかな?」という気持ちが強くなるので、上司も部下も発言が活発になります。
良い意味でいつもの判断能力を下げてくれるので、普段は言いにくいような、ばかげたアイディアや未熟なアイディアも言いやすくなります。
実は新しいアイディアというのはそういった一見ばかばかしいアイディアから生まれてくることが多いのです。アイディアからアイディアへと次々と繋がり生まれていきます。
突拍子もない意見に触れたことがきっかけでイマジネーションが広がるということもあります。
結果的に多くのアイディアを集められるという意味でも、ばかばかしい発言も貴重な意見なのです。
そんな、いいことずくめに思えるアルコールブレストですが、実施するにはいくつか気をつけるべき点があります。
お酒を飲むとアイディアが出るならどんどん飲んでいこう!と言いたいところですが、ほろ酔い状態を突き抜けてしまうと、判断能力が低下しすぎて後半はグダグダ、なんて事態にも。
お酒好きの人にはつらいことですが、頭の回転を高い状態でキープできるように、飲みすぎには注意しましょう。
アルコールブレストは結論を出す会議、何かをまとめるという会議には残念ながら向いていないかもしれません。
会議終盤に酔った状態でグルーピングして文章にまとめる、というのは難しいので、アイディアをたくさん出すという目的のミーティングとして活用した方がよさそうです。
会議中に出たアイディアはメモをしておかないと忘れてしまいます! せっかく出たアイディアを忘れないために次のグッズを事前に用意しておくと良いですよ。
・大きめのポストイット
メモを取って壁にも貼れるので全員で共有もしやすいです。
・水性マーカー
間違ってもテーブルに書いてしまっても簡単に消せるので便利。
メンバーごとに色を変えておけば、誰のアイディアだったかもわかりやすいですよね。
・スケッチブックまたは小さなホワイトボード
テーマやルールを書き留めておくと、進行も進めやすく、途中でルールを見返すのにも便利です。
・タイマー
ついつい時間を忘れがちなので、音が出るタイマーを用意しておきましょう。
・ICレコーダー
会議が進んでいくと、アイディアを書くのが面倒に感じてくることも。声で残しておけば確実ですね。
メンバーの中にはあまりお酒が好きではないという人もいるかもしれません。そういう方のために、ノンアルコールドリンクの用意はもちろん、会議中楽しんでいるかな?と様子を見ることも忘れずに。事前に参加メンバーの情報を収集できるようであれば、調べておくとよいかもしれません。
初めて顔を合わせる人がいるのであれば、自己紹介タイムを設ける等、会議の進め方も工夫することができます。
会議中はメモを取ったり、考えたりするので食事はつまみやすい一口サイズのものにしましょう。そして、会議終盤にガッツリ食べられるものが来るようにしておくとベストです。
そのまま打ち上げに移行するということであればケータリングを頼んでおくと、会場を探したり移動したりといった手間がなくてすむのでおすすめです。最近はケータリングの人気が急上昇しているので、料理の種類やサービスも様々です。
ただし、ケータリングは利用できる場所が限られる場合があるので、利用可能な貸し会議室やレンタルスペースを会場にするのがおすすめです。
新しい会議の形・アルコールブレスト、聞けば聞くほど面白そうですよね。
一見ビジネスとはもっともかけ離れているようなアルコールとビジネスの掛け算から、今まで想像もしなかった新しいアイディアがきっと生まれてくるはずです。
試してみたい!と思った方、いつものメンバーだけでなく幅広いバックグラウンドを持ったメンバーにも声をかけて、是非有意義な会議を楽しんでくださいね。