積み上げられたグラスの上からシャンパンが流れる光景は、見とれてしまうほどゴージャスですよね。
ホストクラブや結婚式などで行われるイメージが強いシャンパンタワーですが、実はやる気さえあれば誰にでもできるって、ご存じですか?
他とは違うゴージャスなパーティがしたい!今回はそんな方のために、シャンパンタワーの起源から必要なものリスト、やり方まで、基礎知識をご紹介します!
ホストクラブなどの印象が強いためか、シャンパンタワーは近年生み出された文化のように思っている方も多いのではないでしょうか。しかしその起源は、諸説あるとはいえ、「なるほど!」とうなずける理由があるようですよ。
フランスの宮廷貴族の楽しみの1つ、シャンパンを使ったシャンパンタワー。
グラスを一つ一つ積み上げるのは”一歩一歩人生を歩む”という意味が、高く積み上げたタワーには”天に感謝する”という意味が、そしてそのグラス一杯にシャンパンを注ぐことには”幸せが満ちあふれるように”という意味が込められています。
ビジネスの世界で「シャンパンタワーの法則」という言葉を聞いたことはありますか?
シャンパンタワーの1段目は自分自身、2段目は家族、3段目は親戚、4段目は知人・友人と見立てていきます。全部を満たすためには、まずは1段目、自分自身を満たさなければいけません。
自分を含むたくさんの人を幸せで満たす、そんな意味が込められていると思うと、なんだかシャンパンタワーがさらに美しいものに思えてきますね。
シャンパンタワーの起源には諸説あり、フランスの農民がブドウの収穫を祝って持ち寄ったカップを重ねたのが起源とされることもあれば、日本の「水合わせの儀」という古来の儀式が起源と言われることもあります。
水合わせの儀とは、新郎新婦お互いの実家の水を汲み、ひとつの杯に合わせて飲む儀式のこと。異なる環境で育った2人が、違いを乗り越えて一つになり、新しい家庭を築いていけるように、との願いが込められているのです。そこからアレンジして生まれたのがシャンパンタワーというわけです。
ちなみに、シャンパンタワーを作る時に使われるボウルの部分が浅い「クープグラス」、実はあのマリー・アントワネットの胸をモデルにしたという説があるんですよ!
シャンパンタワーを生で見ることってあまりないですよね。シャンパンタワーにシャンパンを注いでいるシーンということとなればなおさら。
結婚式の二次会や、誕生日会でやるなら、主役に注いでもらえば記念撮影にも最適です!思い出に残る1枚が撮れますね。
また、シャンパンタワーは注いだ後に飲めるというのも楽しみの1つ。大人数が集まるサークルや会社の打ち上げなら、シャンパンが会場全体の空気を和らげるスパイスになるのでおすすめです。
クープ型という底の浅いお椀のような足つきのグラスを用意します。重ねる段の数と形により数が異なるので、必要な数を用意しましょう。
グラスはガラスのものだと崩れたときに割れてしまう可能性があるので、プラスチックのグラスにするか、足にゴムがついたグラスを用意するのもおすすめです。
① スタイリッシュな印象の三角形タワー 5段:35個 6段:65個 7段:84個 ② 迫力満点の四角形タワー 5段:55個 6段:91個 7段:140個
注いだ時にこぼれたシャンパンを受け止めるバットか浅い箱を用意しましょう。大きさは一番下の段を並べたときの面積より大きなものを。
シャンパンタワーの土台となるテーブルは、最も重要な道具の1つ!
シャンパンタワーは水平に並べないと上手く組み立てられない上に、注いだ時に一方だけに偏ってしまいます。そのため、ぐらつかない水平のテーブルを用意するのはとても大事です。
テーブルやグラスが水平になっているかをチェックするときに水平器を使いたいです。100円均一でも買えるので用意しておきましょう。
三角形のシャンパンタワーなら5段で3本~5本、6段なら6本~8本、7段は8本~10本程度が必要です。四角形なら5段で6本~8本、6段で8本~10本、7段で10本~14本程度用意しましょう。
もしくは、シャンパンにこだわらないのであれば、スパークリングワインをチョイスするのも一つの手。透明なドリンクはちょっと物足りないので、色のついたものを選ぶのがポイントです。
さらにゴージャスな印象のシャンパンタワーにしたいなら、飾りつけの準備も忘れずに。LEDライトやキャンドル、水で濡らすと光るマジックキューブ、低温度花火など、シャンパンタワーを照らすグッズがおすすめです。
もしくは、フルーツを入れるのも可愛くておしゃれなうえに、シャンパンの本数を減らす節約術にもなります。赤系に見せたいならイチゴやチェリー、黄色系ならレモンなど色のコーディネートも工夫しましょう。
どうせならシャンパンタワーに必要なグッズをまとめて用意したいという方は、ホームパーティ用のシャンパンタワーセットがおすすめ!
費用の目安は、3段で約15,000円、4段で約24,000円、5段で約39,000円です。予算とスペースと相談して検討してみてくださいね。
シャンパンタワーをしたいけどセッティングする時間もないし、後片付けをする時間もない……という方は、シャンパンタワーもやってくれるケータリングサービスに頼むというのも一つの手です。飾りつけのオプションによってコストが変わってきますが、5段で30,000円~、6段で35,000円~、7段で40,000円~が目安ですよ。
ぐらつかないようにテーブルを置きます。ここで水平におけるかがシャンパンタワー成功の秘訣です!水平器を使うと調整しやすいですよ。
水平にならないとシャンパンを注いだときに、一方にばかり流れていってしまうので、紙やナプキンを使って調節しましょう。
グラスからこぼれるシャンパンを受け止めるために、浅いバットや箱を置きます。バットの深さと同じくらいの上げ底をすると、一番下の段のグラスが見えるようになるので見栄えがよくなります。ここでも水平になっているかチェックしましょう。
また、バットの回りはテーブルクロスや飾りで見えないように工夫するのも忘れずに。
タワーの大きさにより重ねる数は異なりますが、今回は5段の場合のやり方をご紹介します。
まず、一番下の段に5×5の25個を正方形に並べます。隣り合ったグラスのふちとふちをピッタリつけて並べていくのがコツ。並べたら再度水平になっているかをチェック。一段一段並べるたびにチェックしていきましょう。
次は4×4の16個、3×3の9個、2×2の4個、そして最後が1個。これでシャンパンタワーの完成です!
いよいよ一番上のグラスからシャンパンを注いでいきます。せっかく積んだタワーを崩さないように注いでいきましょう。
しかし、頑張って水平にしても、どうしてもほんの少しの傾きのせいで、なかなか思うように流れていかないことも。注ぎきらなかったグラスには後から注ぎなおして調整しましょう。
練習であれば按配を見ながら組み換えたり、台の傾きを調整したりしてベストなグラスの組み合わせや位置に印をつけておくと、崩してもまた組み立てやすいですよ。
注ぎ終わったら明かりを消して、キャンドルやLEDライトなどを使ってライトアップしたら完成です!
シャンパンタワーの作り方がわかったところで、さっそくやってみよう!と実行する前に、知っておくべき注意点をご説明いたします。
シャンパンタワーの高さは、5段で約1.4m、6段で1.5m、7段で1.7mになります。みんなが見えるようにテーブルの上に乗せるとなると、当然それ以上の高さになります。
苦労して積み上げていったのに、天井にぶつかってしまったなんてことにならないように、会場の天井の高さを事前にチェックしておきましょう。
シャンパンタワーにはたくさんのグラスが必要になります。家でやる場合はグラスを注文する前に、収納場所の確保も忘れずに!
たくさんドリンクが必要だからと言っても、大きすぎるマグナムボトルは注ぐときにバランスを崩しやすいので、注意が必要です。せっかくのイベント、崩れてしまうのは絶対に避けたいですよね。
マグナムボトルを使いたいという方は1500ml程度までがおすすめです。どうしても3ℓなどの大きなマグナムボトルを使いたいという場合は両手でボトルをしっかり持って、丁寧に注ぎましょう。
お酒が飲めない人が多いなら、飲みやすいカクテルやジンジャエール、炭酸ジュースをチョイスすると喜ばれますよ。シャンパンに比べてお手頃なので節約術としても使えるので一石二鳥かも!?
ゴージャスなシャンパンタワーは、実は準備もやり方も非常にシンプル。ポイントさえ押さえれば、お家でも上手にできてしまいます。
ホームパーティや打ち上げの会場にシャンパンタワーがあれば、一気に場が華やかになります。ついでに、ついつい人に話したくなるシャンパンタワーにまつわる豆知識も披露して、さらに場を盛り上げちゃいましょう!